2016年2月14日日曜日

Pénélope Bagieu "Joséphine tome 2 : Même pas mal" [ジョゼフィーヌ2:まあ悪くない]

前作と基本的に同じ路線で30代独身女の日常をコミカルに描くというところだが、内容自体はえげつない。別の女が出てきたらどうしようと思いながら恋人の部屋を訪問したら子供が出て来たり、奥さんと別れてくれると妄想したり、若くて美しくて性格の良い人事部長が元彼と結婚して結婚式に呼ばれたりしている。もちろん、日本でもこんなマンガはあるだろうけど、もっとドロドロなレディコミみたいになるか、もっとアホみたいな「本当にあった話」みたいになるはずで、こんな爽やかにお洒落に描いている場合ではないと思う。根本的にある意味、彼の国では男女関係が高度に発達しているのだろう。

あと、日本のこの類のマンガは、主人公が可愛げのある子で周りが性格悪いみたいな描き方が多い気がするが、このマンガは主人公がどうも軽薄で自分勝手で、周りの特に親友のRoseとCyrilが良い奴というようなのも素晴らしい。自分(=主人公)の性悪さを笑いにできるというのは、ギャグマンガ家としては、一段上の気がする。

Vraiment drôle!

Le Livre de Poche (2 mars 2011)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2253131700

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