Haskellの基本的入門書であり、Haskellを勉強しようと考えた人がこの本を見逃すことは考えられないし、敢えて読まないことも考えにくい。読んでから気がついたが、和訳があって、訳もちゃんとしているし、訳注が素晴らしいので、日本語を読めるんなら、日本語で読んだほうがいい。少なくとも参照する価値はある。
本自体は文句の付けようがないし、MUST-READなので、特に推奨の書きようもないんだけど、この際なのでHaskellを推奨する。近頃、関数型言語が流行り始めているが、色々な関数型言語の中では、このHaskellこそが最も基本というか過激派というか、関数型原理主義者とか理論家になりたいのなら、これが選択肢だ。実際のところ、数学の素養のある全くの素人にとっては、最も易しい言語だろう。それに呼応して、本書に出てくる多くのプログラム例は、実際にはそのままの形では動作しない。そんな関心は二の次なのだ。しかし、真面目な話、関数型言語の何たるかを知るのに最善の本でもある。
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