「困った人たち」との付き合い方というわけで、十年以上前にブームになったジャンルの元祖。こういうのは大抵元祖は越えられないんだけど、個人的には後追い本も読みたくなった・・・。
"difficult people"が分類されていて、それぞれの対処法が書かれているんだけど、ここで言う"difficult people"というのは、主として、対人態度がなっていない人のことを言う。つまり、傲慢だったり、陰口ばかり言っていたり、怒鳴ってばかりとか。これはなかなかの限定だ。
もっと根本的に困った人、たとえば完全主義者だとかmicro managerとか利己主義者だとかいうような問題は対象ではない。また、もっと具体的に困った人、たとえば、遅刻ばかりするとかストーカーだとか自分の非を絶対に認めないとかも対象ではない。
対象を限定しても、なお対処法はバラバラで、共通の要素は少ない。役に立つというより、痛快がって読まれているような疑惑もある。まあ、なかなか話しにくい個人的な問題を客観的に描いてくれるのは、それだけで気が楽になるということもあるのだろう。
この本のブームの後、バラバラの対処法からわずかな共通項を取り出したのが"assertiveness"ということになるんだろうか。この本がアメリカンな感じがするというのは、全ての対処法に共通して「はっきり言う」というのがあるからで、これが日本人の発想ではない。「ご不満な点もあるのかも知れませんが、わたしはこの提案が現在最善であると考えています。もう一度着席して最後まで話を聞いてください」「今おっしゃったことは当てこすりに聞こえましたが違いましたか?」もちろん常に直接対峙が良いとは全く言っていないが、assertiveとはこういうことだ。
といっても、assertiveness本は、問題を一個人に限定してしまう傾向があり、その時点で不自由だ。重要なのはもっと実用的な会話マニュアルだったり、フレーズ集だったりのはずで、この本も、そういうフレーズを拾えるのが主たる利点であった。フレーズというか「言い方を知っているかどうか」というのは、結構致命的なことで、知らなければグダグダになってしまう所でも、知っていれば冷静に、アメドラのように話せる。というか、アメドラの吹き替えのように話すことを心がければ、自動的にassertivenssが付属してくるような気がしてきた。何にしろ、色々考えさせてくれている時点で、これは良い本であった。
Classical book of this genre. In this book, "difficult people" means people who have bad habitual general attitude toward others. Apparent menace toward a particular person is out of its range. Or more concrete problems, such as "being always late", are also out of its range. This seems a great limitation, but still there are a range of difficult people and coping procedures... I guess the greatest common denominator would be "assertiveness". But Books on assertiveness tend to focus on only one person, you. That is not how assertiveness grows. What we need is just "phrases to use". And in that regard, this book is pretty good, though I want to read more.
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