影について色々書いた本だが、基本的には美術なのかな。物理方面に関心がある人向きではない。といっても、どう影を描くかの参考にもならないだろう…。この本と関係ない話だが、浮世絵の異常な特徴…というか西欧絵画以外はみんなそうだと思うが、基本的に影は描かれていない。最近流行りの明治の新版画はわりとしっかり影を描くので、その点ではっきり江戸時代と違う。そんなわけで、初めて西洋の絵画を見た日本人は、「なんでこの人の顔はこんな変な色なのか」とか思ったらしい。結局、暗い色が影を表しているというのは三次元の視野を二次元に写す規則を学習して初めて理解できることで、人間の視覚が自然にそんな風にできているわけではない。このタイトルならこういうことを書くべきではなかろうか。魅力的なタイトルだが、特にここから夢が広がったりしない。
Very attractive title.
Wooden Books (2021/3/8)
言語 : 英語
ISBN-13 : 978-1904263838
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