2014年2月23日日曜日

Harry Collis "101 American English Proverbs"

アメリカの諺101選。一ページ一諺だが半分はイラストで残りに使用例。まあまあ面白い。この手の本には多少とも「こんなの聞いたことないよ」みたいなのが含まれているものだが、この本についてはそんなことはほとんどなかった。知っていて損のない諺ばかりで、たとえば英検一級を目指しているとかなら、全部知っていないとダメだろう。

All ESL students must know these 101 proverbs.

McGraw-Hill; 2版 (2009/1/23)
ISBN-13: 978-0071615884

2014年2月22日土曜日

Harry Collis "101 American English Idioms"

タイトル通り、アメリカの慣用句(最後のほうはただの諺だったりするが)を101個集めたもの。一つにつき一ページだが、ページの大半をイラストが占めており、数行実例があるくらいで読むのが楽。まあ、あまり自分で使うのは危険かもしれないが、アメリカ人の会話を理解するには必須だろう。

A good book for ESL students.

McGraw-Hill; 2版 (2007/2/12)
ISBN-13: 978-0071487726

2014年2月21日金曜日

Kenneth O. Morgan "Twentieth-Century Britain: A Very Short Introduction"

政治・経済・文化・社会などから見た普通の学校的二十世紀英国史。短いので面白いところが随分飛ばされている恨みはあるが、英国に興味を持って英語を勉強している人などにも良いと思う。

For British people this book may be too short, for us non-native English readers, this is a very good introduction to the topic, I guess.

Oxford Univ Pr (2005/8/11)
ISBN-13: 978-0192853974

2014年2月19日水曜日

Michael Newman "Socialism: A Very Short Introduction"

社会主義の理論・歴史の解説。理論は常に歴史とともに発展しているので、別々に解説されているわけではない。個人的にはキューバとスウェーデンの例は興味深いところだが、理論重視の人は退屈するようだ。いろいろ考えるところはあるが、社会主義の考え方も政策のレパートリーの一つとして持っておいて損はないというのが妥当なところだろう。社会主義だけでやっていけるわけじゃないのは明白だが、資本主義の考え方だけでやっていけるほど世界は単純でもないし。

A good introduction to socialism. After all, as more options we have and less dogmatic we are, better we manage.

Oxford Univ Pr (2005/9/22)
ISBN-13: 978-0192804310

2014年2月16日日曜日

Rana Mitter "Modern China: A Very Short Introduction"

清末期以降から胡錦濤くらいまでの現代中国史。前半は普通の政治史で、後半は、社会・文化・経済などの各方面の解説。日本語でこういう本はムダに感情的に重くなるし、もちろん中国共産党公認の歴史を読む気にもならないので、VSIだと楽に読める。もともと中国情勢に関する情報は、検閲があるため、英語で読むのが一番という評判である。この本は、面白いし、それなりにバランスも取れているのだろう。ただし、日本人から見ると、チベットやウイグルの問題や、日本を含めた東南アジア各国との領有権問題などについて全く触れられていないのは気になるところではある。どっちにしろ、本を出版しただけで逮捕されたりするような国には住みたくないものだ。この本にしても、中国国内では読めるのかどうか。

A good introduction, though I notice the absence of important themes such as Tibet, Uyghurs, territorial conflicts with south-east Asian countries.

Oxford Univ Pr (2008/4/7)
ISBN-13: 978-0199228027

2014年2月5日水曜日

Bill Wilder "Cloud Architecture Patterns"

クラウドネイティブなシステムを開発する時の基本技術の概説。読みやすい。クラウド特有の問題を広く扱った基本書・教科書と言っていいだろう。例示にWindows Asureが使われているが、この件についてはあまりこだわる必要はない。個人的にはあまりこういう話に下位レベルまで触るようなことは避けたいが、まあ知っておくにこしたことはない。

A very authentic resource for cloud-native developments.

Oreilly & Associates Inc (2012/10/5)
ISBN-13: 978-1449319779

2014年2月4日火曜日

Kaplan "KAPLAN SAT FLASH"

大学入試対策用の600枚のカードだが、1/3が算数・1/3が文法・1/3が単語。おそらく算数は日本で言えば中卒くらいで問題なく、アメリカの大学入試のレベルの低さに衝撃を受ける。文法もTOEICより簡単なくらいではないか・・・。もちろん、この点については、ネイティブが間違える文法と日本人が間違える文法が全然違うということがある。我々としては、単語カードが最も重要だが、通常のSAT用の単語集よりかなり易しい気がした。少なくとも、わたしとしては、知らない単語はほとんどなかった。もっとも、TOEICよりは遥かに難しいが、英検一級には遠く及ばない感じ。自分で単語帳を作る手間すら惜しむようなわたしのような人種には最適だ。

1200 cards included. 400 math cards: too easy for Japanese high school. 400 grammar cards: for natives, maybe OK. for us, a bit too easy; foreigners do not make this sort of mistakes. 400 vocabulary cards, great.

Kaplan Publishing; 4th版 (2011/11/2)
ISBN-13: 978-1609781125

2014年2月3日月曜日

Stephen Mumford, Rani Lill Anjum "Causation: A Very Short Introduction"

「因果関係とは何か」という件についての形而上学入門書。ヒューム・カントあたりから始まり、途中でアリストテレスなどに逆戻りしたりするが、基本的には突っ込みどころの多い説の検討をして次の説に移るという感じでまんべんなく各派閥が紹介されている。最終的にはベイジアンネットワークにまで進んでいる。因果関係は、形而上学の中でも最も収拾のつかない領域と言え、現に因果関係を表す論理記号とか電子回路もないわけだが、その分それほどテクニカルじゃないところで考えることも多いし、哲学の入門書としても良いのではないかと思う。特に最後の確率統計的な解釈のあたりは、理系の人でも深く考えることがあるのではないかと思う。

Well written. So organized as possible. It is still messy chiefly because the subject itself is messy. The authors guide through main schools.

Oxford Univ Pr (T) (2014/01)
978-0199684434