「因果関係とは何か」という件についての形而上学入門書。ヒューム・カントあたりから始まり、途中でアリストテレスなどに逆戻りしたりするが、基本的には突っ込みどころの多い説の検討をして次の説に移るという感じでまんべんなく各派閥が紹介されている。最終的にはベイジアンネットワークにまで進んでいる。因果関係は、形而上学の中でも最も収拾のつかない領域と言え、現に因果関係を表す論理記号とか電子回路もないわけだが、その分それほどテクニカルじゃないところで考えることも多いし、哲学の入門書としても良いのではないかと思う。特に最後の確率統計的な解釈のあたりは、理系の人でも深く考えることがあるのではないかと思う。
Well written. So organized as possible. It is still messy chiefly because the subject itself is messy. The authors guide through main schools.
Oxford Univ Pr (T) (2014/01)
978-0199684434
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