タイトルを日本語にすると「宇宙生物学」ということになるのか・・・。と言っても地球以外で生物が確認された試しがないので、本質は、地球外生命体について色々な観測データから想像を巡らせることのようだ。話の半分くらいは太陽系と地球と地球上の生物の歴史。ひとまず地球でしか生命の発生が確認されていないのだからこれは仕方がない。この時点で未確認の憶測が多い。その後で太陽系内の天体、太陽系外の天体について生物の可能性を考えていく。
最初は「生命の定義」みたいな話から始まって、あまり面白くなさそうな気がしたが、ちょっとずつ面白くなっていく。様々な知見が紹介されてその辺りは面白い。基本的には化学の話が主になる。わたしが子供の頃は宇宙には水なんかないように教わっていた気がするが、最近では、水も有機化合物も宇宙のどこにでもいくらでもあるらしい。あとは、それが液体の形で存在するかとか、循環のためのプレートテクトニクスがあるかとか、色々な話が出てくる。個人的な思いとしては、少なくともどこか別の惑星のテレビ放送を見れるくらいでないと、木星の衛星のどこかに微生物がいてもあまり感動しないが、とにかく、宇宙の本は読んでいて心が安らぐ。
On Amazon.com this book enjoys very good reputation. Well, it did not surpass my expectation but thinking about other planets always make me feel calm.
Oxford Univ Pr (2014/1/1)
ISBN-13: 978-0199586455
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