This book is a "history of history". I expect that all historians should have this degree of conscientiousness. Making up a history needs a self-analysis, if you call it describing. You must be conscious about what you are doing. And it will benefit also consumers of history books. And this book is also entertaining.
これは良い本だった。歴史記述の歴史。いきなり、一読しただけでは分かりにくい中世の殺人事件の話から始まり、先が思いやられたが、歴史記述というものが、何のためにどうやって作られるのか、様々な例を引きつつ分かりやすく考えて行く。というのも、著者自身が自分の見解を相対化しているからで、だからといって、アナーキーにならないのもバランスが取れている。ヨーロッパ中世の例が多いけど、特に予備知識は必要でない。結局、「本当はどうだったの」という疑いは、単なる歴史小説愛好家ですら常々思うところで、こういう歴史家の現場を見るのは参考にもなるし、面白くもある。
0 件のコメント:
コメントを投稿