Riddles of Existence (Amazon.co.jp)
目次:1. 人の同一性 2. 運命論 3. 時 4. 神 5. なぜ無でないのか? 6. 自由意志と決定論 7. 構成 8. 普遍者 9. 可能性と必然性 10. 倫理の形而上学 11. 形而上学とは何か? 12. 超形而上学
タイトルと目次から明らかなように、形而上学の入門書。個人的には散々読んでいる話で、今更なんでこんな本を買って放置していたのか忘れたが、改めて読むと面白いというより懐かしい。この本については分析哲学の流れの中にある本の通例で、特に読むのに予備知識は必要ない。ただ、相当の論理的思考力と、それを無駄遣いする覚悟が必要だ。
個人的にはこういうのはもう、現実の真理について考察しているというよりは、人間の思考の構造について調べているような気がして、そこまで微細な議論を追い求める気もあまりない。最近は脱構築なんて流行らないのかもしれないが、結局、人間の考えることなんか厳密化していくと大体自己矛盾に陥って、それも言葉というものの本性上仕方がないのではないかとか、そんなのがわたしの今の気分だ。
Oxford Univ Pr; New版 (2015/2/4)
言語 : 英語
ISBN-13 : 978-0198724049
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