目次:1.現代香水業の誕生 2.鼻と香り 3.材料と原料 4.職業訓練 5.職業 6.香水 7.時 8.マーケティング 9.市場展開 10.世界市場の役者 11.香水の保護
香水・調香師・香水業界の概説+著者個人の職業生活。ほぼ目次通りの全般的な解説だ。著者は業界では有名な調香師。作品にはわたしが好きなブルガリの緑茶とかエルメスのナイルの庭などがある。…と言われてピンとこないようだと、この本は多分厳しい。この本に出てくる香水や化学物質は、当然文字だけで香がついているわけでない。普段から香水を使わない人がこの本を読んでも意味が分からない部分が多すぎるだろう。実際に勉強するには、香見本が必要で、そういうセミナーみたいなのも日本には多いようだ。わたしは実は色んな香水を常用しているので、この本は楽しく読めたが、こんなのは例外だろう。著者の個人的な話が多すぎる気もするが、調香師なんて世界にそんなにいるわけでもないし、そもそもどうやったらなれるのかも明らかではない…。香水は意外に金のかからない趣味だし、始めるのにハードルもないが、どんなアンケートでも「異性につけて欲しい香水は何ですか」の答の不動の一位は「何もつけない」が不動の一位であるという現実がある。楽しい世界なのだが…。
J'aime bien le thè vert d'Ellena. Comment puis-je devenir parfumeur?
PUF (1 novembre 2017)
Langue : Français
ISBN-13: 978-2130798552
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