目次:1.SerとEstarと現在形 2.SerとEstarの点過去と線過去 3.現在進行形 4.過去進行形 5.接続法現在 6.命令法 7.名詞・冠詞・形容詞・代名詞 8.現在完了形 9.過去完了形 10.未来形 11.過去未来形 12.接続法現在完了 13.接続法過去 14.接続法過去完了 15.慣用句
Easy Spanish Step by Stepの続編で、この二冊でスペイン語文法はほぼ完成と言える。最初のほうは復習から始まるが、基本的にはEasyのほうから始めるべきだ。Easyのほうは半年ほどかかったが、こっちのAdvancedのほうはほぼ二か月で終わった。二冊目が速くなるのは、それまでの知識が応用できるように教材が配置されているからだ。
この二編の本は構成というか順序が非常に優れている。日本語でスペイン語の入門書と言えば、瓜谷先生の「スペイン語の入門」が標準だと思うが、次々に脈絡なく文法事項が出てきて丸暗記させられる感じで、要するに古風である。大学書林の「○○語四週間」的なハードボイルドな勉強法が向いている人もいると思うが、強力な暗記力が必要だ。
このBregstein先生の本は、構成が良い。一例を挙げると、直説法現在の次に過去形より先に接続法現在が出てくるが、非常に理にかなっている。要は-arと-ir/-erの語尾が振り替わるだけだから、全く異質な線過去や点過去より覚えやすいし、直説法現在の復習も兼ねることになる。日本の教科書だと、通常、直説法を全部終えてから接続法に入るが、Barbara先生の方式の方が易しい。それに、スペイン語では、フランス語やドイツ語より接続法が重要だ。あと、日本語より英語のほうがスペイン語に遥かに近いということは、もちろん非常に大きい。
英語圏の他のスペイン語練習本、たとえば"Practice Makes Perfect"なども見たけど、わたしとしては、Bregstein先生のこの二冊が最善だと思う。普通に英語力があるという前提だが(多分スペイン語をやろうと言うくらいなら、この本の英語くらい読めるだろう)、スペイン語を始めるなら第一選択だろう。音声教材がないのは他で補う必要があるが、もともとスペイン語の発音はそれほど難しくない。
With "Easy Spanish Step-by-Step", the best introductory course to the Spanish language.
McGraw-Hill Education (2011/12/28)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0071768733
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