目次 1.物語 2.人々と文化 3.制度 4.源泉 5.競合するアプローチ 6.宗教的意義 7.政治的意義
イスラム教圏の世界史。前半はオーソドックスな世界史的展開を辿る。後半は現代への影響を含めて、歴史・歴史学上の色々な概念に関する説明。非常に分かりやすく、明快に書かれていて、初心者にもお勧めだ。この辺りの歴史は、イスラム教の概念も重要ではあるものの、民族(アラブ人・トルコ人・ペルシャ人・ベルベル人・・・)との関係も実際には複雑で、この本で随分整理された。特に最近は何かと騒ぎの多い地域であり、何でモメているのか・どんなレトリックが使用されているのかを把握するには、この本程度の知識は必要だろう。
全く個人的なこととしては、日本でのイスラムの専門家とされるI氏の話を聴いたところでは、イスラム教ではジハード=殺人が義務のような話だったが、実際のところどうなのか分からない。少なくともこの本はそういう解釈はしていないが・・・。もう少し調べる必要がありそうではある。
A good reading about Islam. It provides basic knowledge to understand the modern islam world, too.
OUP Oxford (2010/1/21)
英語
ISBN-13: 978-0199545728
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