2014年11月30日日曜日

Jeff Kinney "Diary of a Wimpy Kid #9: The Long Haul"

予約買いしたものの時間がなくて読むのが遅くなった。毎度確実に面白いシリーズで、とにかく日本語訳を読むより原文を読むことを推奨する。普通にギャグマンガ読むより、全然笑える。

今回は車に乗って家族旅行ということで、途中で色々な大惨事が起こる。今までで一番ドタバタが酷く、ちとやり過ぎな気もした。最後のほうはほとんど犯罪レベルというかリアルに深刻なことになり、笑っていられるレベルを越えている気もするが、この辺りは個人差もあるんだろう。こういうのは振り幅がないとダメだし。

このシリーズについては、日本語訳もずっと出ているし、児童書として推奨もされているんだろうけど、そういう種類の本ではない気もする。どっちかというと"The Simpsons"に近く、保守層から批判されそうなものだ。一貫して教育というものに対してシニカルだし、特に今回は犯罪性の点から文句を言う親が出かねない。まあ、わたしとしては、面白いから、ずっと愛読し続けるか・・・。

Hysterical, Cynical, never disappointing.

Harry N. Abrams (2014/11/4)
ISBN-13: 978-1419711893

2014年11月19日水曜日

Dan Saffer "Microinteractions: Full-Color Edition: Designing With Details"

ユーザインターフェースのデザインについて、わりと包括的な解説書。といっても、こういうのは特に体系性や網羅性はないもので、様々なアイデアと部品をなんとなく並べることになるけど、わりとしっかり語っている印象がある。翻訳もなかなか良さげではある。

This kind of book can never be complete nor systematic. That said, this book seems to succeed to some extent. At this point, this is the best book of this kind.

Oreilly & Associates Inc; Full Color ed(2013/11/4)
ISBN-13: 978-1491945926

2014年11月10日月曜日

McGraw-Hill Education "Beginner's German Reader"

超初歩的なドイツ語のリーダー。過去形すらほとんど出ていなかったような。ちょっとした文章と質問がついている。解答はないけど、どうでもいいだろう。イラストが多いので、分からない単語も推測できる。巻末には語彙も収録されているが、完全ではないので、辞書はあったほうが良い。初学者には良いんでは。そんなに面白くはないがすぐに読み終わるし。

Ein Lesebuch fuer Anfaenger.

Glencoe/McGraw-Hill; 1版 (1988/1/1)
ISBN-13: 978-0844221700

2014年11月9日日曜日

David M. Gwynn "The Roman Republic: A Very Short Introduction"

ローマの出現(トロイアの滅亡とかアエネイアースくらい)から共和制の終焉(カエサルがどうとか)くらいまでの通史。"Roman Empire"に比べると、普通の標準的な通史と言えるだろう。しかしまあ、特にカルタゴと西方でのローマの軍事行動を見ていると、まさしく暴力の組織的な使用方法に秀でていたのがローマの栄光なわけで、成功する国家というものはこういうことかと思う。その上で文化とか芸術もあるわけで・・・。

A standard history of republican Rome.

Oxford Univ Pr(2012/10/25)
ISBN-13: 978-0199595112