このタイトルで意味が分かる人は少ないと思うが、要は英国国教会(とその仲間)の歴史である。仲間というのは、英国国教会の流れを組む教会は英国以外のアメリカやインドなどにも存在し、なんでそんなことが可能なのか理解できないが、日本にまで存在するのである。内容的にはかなりマニアックというか、内部にいる人にしかここまで深い知識は必要ないというようなくらいだ。ガチの信者でなければ、英国史の一面として読む分には面白い。英国通を目指すならこの本は必読かもしれない。
わたしはというと、わけあって、キリスト教自体にはそこそこ詳しいが、今まで英国国教会についての本は読んだことがなかった。一般的な知識としては、直接的には国王が離婚するためにローマ・カトリックから領内の教会をご都合主義的に強権で自分の支配下においた組織であり、実際この本でもその通りに記述されている。どうもこのあたりのドライさと信仰心の両立は、キリスト教についてはいつも不可解に思うところだ。
Very unique and amusing.
Oxford Univ Pr (2006/7/27)
ISBN-13: 978-0192806932
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