2014年1月5日日曜日

Daniel Freeman, Jason Freeman "Anxiety: A Very Short Introduction"

タイトルが短過ぎて意味が分からないのはVSIの毎度のことだ。基本的には、恐怖症・社会恐怖症(対人恐怖症)・パニック障害・強迫神経症・PTSDなどの概説。各症状について疫学的・神経学的・遺伝的・心理的な解説がされているが、いずれにせよ現在ではCBT(Cognitive Behaviour Therapy: 認知行動療法)が目覚ましい成功を挙げているので、心理的なメカニズムの解説(と言っても仮説の域を出ないが)が中心になる。対策としてはCBTが中心だが、それほど複雑な話でもないし、悩んでいる人はさっさと医者にかかったほうがよい。まあ、医学的に診断を下されるまでいかなくても、誰しも心配・不安の類は日常的に経験することだし、心理メカニズムの解説は色々面白い。わたしとしては、自分自身もかつては結構な心配性だったことがあるし(坐禅で治った)、周囲にも絵に描いたような強迫神経症とか閉所恐怖症の人もいるので、連中が英語が読めるのなら推薦したいところだ。

A general account of phobias, PDST, panic disorder, etc. CBT is successive enough now, so psychological account is the main theme.

Oxford Univ Pr (2012/7/5)
ISBN-13: 978-0199567157

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