2013年2月19日火曜日

Andrew J. Vickers "What is a p-value anyway? 34 Stories to Help You Actually Understand Statistics"

これもダラダラ読んでいるうちに「p値とは何か」ということで翻訳が出たようだが、amazon.co.jpでは、翻訳の評判は散々のようである。多分その通りなのだろう。

内容はと言うと、統計学を現実に応用する際の注意点を色々書いたもの。縦書き啓蒙書とは一味違い、数式はほとんど出ないものの、あくまで統計理論をある程度学んでいることが前提だ。わたしはこの前、統計検定2級を受けてきたが、その程度で十分。さすがに3級では無理。統計の誤用を論うのがメインテーマではあるが、理論寄りなので、経済学で少し統計を学んだ程度のビジネスマンが読んで意味が分かる部分は限られているのではないかと思う。この本を読んで統計学が学べるわけではないし、入門書でもないが、副読本としては必読書ではなかろうか。

Very good and essential reading for statistics lovers. There's not complex formulae but not for beginners. Readers must know at least how to calculate p-value. Its main theme is several problems arising when one applies statistics to real-world situations.

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