2013年1月19日土曜日

Eric R. Scerri "The Periodic Table: A Very Short Introduction"

元素の周期表の歴史。大きく分けると、原子の構造が分かる以前は、原子量とか化学的性質で周期表を考えるのみだった。それ以降は電子配置を考慮するようになる。しかし、量子力学で元素の化学的性質が全部説明できているわけではないし、今後もできるかどうかも分からない。そして、今でも周期表は進化している。いまだに新しい元素が合成され続けているし(最新の第117元素は2010年)、今でも「より優れた」元素配置図が考案され続けている。早い話が、ランタノイドとアクチノイドを完全表示しろとか、水素とヘリウムの位置があれでいいのかとか。他にもいろいろあるようで、もちろん"triad"を重視する著者自身の提案もある。最低限の予備知識として、原子が陽子と中性子と電子からできているくらいのことを知っており、周期表がなんであるかを知っていれば、高校生くらいでも十分読める内容だ。

A brief history of periodic tables of elements. Even now new elements and new periodic tables are under construction. For me periodic tables are just for convenience, but there are people who love and are searching for the ideal table....

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