2012年5月15日火曜日

David A. Patterson, John L. Hennessy "Computer Organization and Design, Fourth Edition: The Hardware/Software Interface (The Morgan Kaufmann Series in Computer Architecture and Design)"

本屋で見かけて懐かしくなった。ヘネシー&パターソン、いわゆるヘネパタだが、わたしが勉強したのは原書第二版だったかなあ。ソフト屋さんにとって、これとタネンバウム先生のMINIX本その他は、基本書だった。MINIXはともかく、ヘネパタは今でも基本書であろう。と言っても、近頃のプログラマはこの本を読んだことがないどころか、「難しくて読めない」とか言う始末で、それでもプログラマを名乗れるほどプログラミングが簡単になったというか抽象化されたというか仮想化されたというようなことだろう。コンピュータの世界は階層化されていて、上層はそれはそれで大変だが、プログラムを書いていて、「このプログラムがどうなって実際の演算回路が動くのか」というのは、普通は知りたくなると思うのだ。とすると、コンパイラは比較的閉じた理論空間になっており、その前にアセンブリを知っていないと近寄れず、そうするとこれが基本書になる。もちろん、まだ下層もあるが、完全に金物の世界になる。それはそれで面白い世界だが、タイトルにある通り、ソフトウェアとハードウェアの境目が、この本のターゲットだ。ソフト屋さんが知っておくべき最下層と言えよう。

Famous classical textbooks. Must-read for all the software programmers.

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