熱力学の入門書。このシリーズでは通例だが、数式は最小限に抑えられている。技術的な細部より、熱力学の第零~三法則の意義を説く。
熱力学というと、どうもダサいイメージがあって、ポピュラーサイエンスでも、ほとんど話題にならない。そういう意味でも、この本は価値があるけど、物理志向の高校生くらいが読んでも面白いんじゃないかと思う(英語が読めればの話だが・・・)。四つの法則だけでも、色々、環境問題的・哲学的な含意があると思うけど、この本はその辺りはストイックに、あくまで物理学に集中している。それを良しとするかどうかは人それぞれだと思うけど、どのみち薄い本なので、少しでも興味があれば、読む価値は高い。
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