目次:1.組み合わせ論とは何か 2.四種類の問題 3.順列と組み合わせ 4.組み合わせ論の動物園 5.敷き詰めと多面体 6.グラフ 7.正方行列 8.デザインと幾何学 9. 分割
この本はわたしには初歩的過ぎて公平なレビューにならないかもしれない。中学生だとしんどいかもしれないが、おそらく日本の高校生くらいなら普通に読めるだろう。全く頭を使わないわけではないが、紙と鉛筆が必要なわけでもなく、pop mathより少し踏み込んでいるくらい。わたしの場合、コンピュータサイエンスを相当やった経緯があるのと、群論の知識が初歩的にでもあるので、ちと易し過ぎる。肝心なところで証明が無かったりするのが気になるが、レベルを考えるとやむを得ない。
中途半端なpop mathを読むくらいなら、真剣な数学書を最初だけ読んで挫折するほうが優れている、というのがわたしの持論だが、この本についても翻訳してもイマイチな気はする。パスカルの三角形をいじるような組み合わせ論については中高生向けの本もあるだろうし、N=NP?みたいな話なら計算機科学でやはり初歩的な本も山のようにあるし、四色問題のようなグラフ理論ならVSIでもいい本がある。ただ、そのあたりを一冊で済ましているということもあるので、大学生の英語の勉強には良いかもしれない。
It was too elementary for me, though maybe a good reading for japanese high-school students.
Oxford Univ Pr (2016/07)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0198723493
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