さっき発見したが、日本語訳が出ている。ジョゼフィーヌは三冊シリーズで、これは一冊目だが、日本語訳は多分、三冊まとめているんだろうと思う。見てないから知らんけど。
何でももともと個人ブログでやっていたらしい30代独身女の日常マンガ。一頁または見開き二頁のマンガで一応毎回落ちている。話は一応ゆっくり進んでおり、この巻については、男を見つけて付き合って最後は失恋して終わっている。ありがちな話ではあるが、日本でこういうマンガがあると、過剰に自虐的だったり過剰にリア充だったりするところ、これに関してはその点はニュートラルで好感が持てる。と言っても、今時の日本の基準からすると、かなり上流階級ではある。一昔前の「スイーツ」くらいの生活水準だろう。はっきり言えば、フランス語学校には、こんな独身女(正社員独身男無し金有り暇人)は山ほどいる。エステに通ったりジムに通ったり精神分析に通ったり出会い系サイトに登録したりピルの処方を頼んだり失恋して泣きわめいたり、とにかく忙しいことである。
なんか書いているうちにだんだん腹が立ってきたが、面白いのは確かで、わたしは店頭で見て絵に強く惹かれた。お洒落だし可愛い。ローズも可愛いしシリルは良い奴だ。残念ながらわたしはおっさんなので、トータルでは「どこの国も女はしょうがねえな」というような感想になってしまうが、30代女性が読むと大いに共感するのかもしれない。続編も既に注文済みである。フランス語も簡単だから勉強に良いかも知れない。フランス語学校に通う30代独身OLにはお勧めだ。参考までに裏表紙だけ翻訳しておいた。
「ジョゼフィーヌ、30代、独身、子どもなし、猫あり。ブロンドで小柄(少なくとも身長は)で、ある日スポーツを始めることになる。オフィスで一緒に働いている連中は、彼女の名前も知らないのに、彼女の強迫的な買い物衝動には気が付く。アパートの管理人にはイヤなことを言われ、両親はさして素晴らしくもなく、完璧な姉には説教をされるが、幸いなことにローズとシリルという親友がいて、いつも彼女の不幸に一緒に付き合ってくれる。夢は理想の男と二人で買い物をしたり官能的な一夜を共にしたりロマンティックな週末を過ごすことだが、それを別にすれば大体幸せ。それでも甘ったるい映画に涙し、エステティシャンの精神分析を受ける。」
Les femmes, comme d'habitude, comme partout.
Livre de Poche (2010/3/24)
言語: フランス語
ISBN-13: 978-2253085096