これは日本語タイトル「入門機械学習」のほうが適切で、実際に取り上げられるのは、スパムフィルタとか初歩的な統計的事象ばかりで、全体的に何もかも初心者向きである。多少コードが書ければ、"hacker"でなくても問題ないし、統計について全く無知でも問題ない。色々なデータを統計パッケージ"R"に食わせて遊ぼうというような程度。かなりの部分がRの解説のために割かれている。
個人的な意見としては、こういうことをやるのなら、まず対象となる事象について相当程度知っていないといけない。もっとも、機械学習の最大の魅力は、人間の専門家には思いつかないような発見をする点にあるので、変に知識がないほうが良いという考え方もありえるが、それにしても、確率統計理論の知識は必須だし、普通はこの時点である程度"R"に習熟しているはずだ。この本はその辺りの条件をすっ飛ばして、何も知らないまま、とりあえずデータを弄っている。眉をひそめるまで行かなくても、これで、この先何があるのかという疑問を持ってしまう。しかし、機械学習の概要を知るのには良いのかもしれない。
Maybe a good introduction for beginners.
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