The first chapter describes a very brief history of deplomacy. Then next four chapters describe four diplomatical events: the American Revolution, WWI, Churchill and Stalin at the end of WWII, and the ANZUS treaty. They are meant to be case studies, though, from which the author draw no generalization nor moral. The last chapter describes current trends in world politics.
This book does not give you an overview of diplomacy. It does not explain, for example, techniques of diplomacy. It is just an history book, though it is worth reading especially for those who are interested in "high politics" and those events.
外交の一般論らしきものが最初と最後にあるけど、本体は四つの外交的事件の叙述だ。つまり、アメリカ独立・第一次世界大戦・第二次世界大戦末期のチャーチルの立ち回り・ANZUS条約の締結。ケーススタディということなんだろうけど、そこから一般論や教訓が引き出されるわけではない。ただ外交上のやりとりを叙述してあるだけで、どちらかというと歴史書に近い。
そういうわけで、たとえば外交官の生活とか、外交のテクニックみたいなことに興味があるのなら、この本を読むのは見当違いということになる。この本はむしろ、「外交がどれだけ歴史を変えたか」という点に関心がある。ANZUSが大して歴史を変えた気がしないけど、著者は長らくオーストラリアに住んでいたので、もしかするとオーストラリアにとっては歴史的な外交的勝利だったのかもしれない。などと考えながら、物語として楽しむのが正しい読み方と言えよう。
2011年2月22日火曜日
2011年2月15日火曜日
Keith Cuninghame "Guidelines for Legislative Libraries (Ifla Publications)"
I find this book almost amusing. Very readable even for a layman. Everyone who access a congressional or parliamentary library on a regular basis would understand a tension between librarians and parliamentary researchers. Though I don't know what a professional librarian would think about all these things, I assume it holds some truths.
議会図書館の一般論を書いた本。ここでいう議会とは、基本的には世界各国の国会だが、地方自治体でも大して事情は変わらないだろう。つまり、議会・議員へのレファレンス・サービスが主眼となっている図書館と言う意味で、日本で言えば、市役所の建物の中や近所にあるような図書館を含む。素人が読んでも読みやすいし面白い。一般論なのに妙にリアルなのは、多分、記述対象が十分に狭いからだろう。薄いので直ぐに読み終わる。しかし、図書館をめぐる環境は激変しているし、どんどん改訂していくのかな。
議会図書館の一般論を書いた本。ここでいう議会とは、基本的には世界各国の国会だが、地方自治体でも大して事情は変わらないだろう。つまり、議会・議員へのレファレンス・サービスが主眼となっている図書館と言う意味で、日本で言えば、市役所の建物の中や近所にあるような図書館を含む。素人が読んでも読みやすいし面白い。一般論なのに妙にリアルなのは、多分、記述対象が十分に狭いからだろう。薄いので直ぐに読み終わる。しかし、図書館をめぐる環境は激変しているし、どんどん改訂していくのかな。
2011年2月11日金曜日
Keith Grint "Leadership: A Very Short Introduction" (Oxford Very Short Introductions)
This is not a "how-to" or "self-help" type of book, and not so an academic book, either. There are some interesting observations in this book, among which I appreciate best diagrams explaining the history of management theories. Overall, however, the way the author tells the story seems pretty random to me. It comprises of random citations from psychology, sociology, anthropology, philosophy, business management, politics, and so on. I don't understand what the author is trying to explain. I read this book only because I am forced to discuss leadership with westerners. Honestly, I would say, "Yeah, I know these topics are fervently discussed by western elite businessmen, which I am not." Well, I would not say this book is a waste of money especially if you have to talk about leadership thing with westerners.
これなあ・・・。英語でこんな話をしないといけないというので、一応全部読んだけど。もちろんビジネスマン向きの自己啓発書ではないけど、大して学術的でもない。一応、社会学・心理学・哲学・歴史・政治学・経営学とかから、ランダムな引用は大量にあるけど。正直なところ、著者が何を説明したいのかよく分からなかった。議論がどこに向かっているのか不明で、思いつきの寄せ集めという印象を受ける。個々の議論は、時々面白いけど。ただ、経営理論の歴史の解説だけは楽しかったな。権限集中と権限分散の繰り返し、科学的管理と情緒重視の繰り返し、それぞれの時代背景。まあ、アングロサクソンのビジネスマンと話をするには、こんな話にも付き合わないといけないというようなことで。
これなあ・・・。英語でこんな話をしないといけないというので、一応全部読んだけど。もちろんビジネスマン向きの自己啓発書ではないけど、大して学術的でもない。一応、社会学・心理学・哲学・歴史・政治学・経営学とかから、ランダムな引用は大量にあるけど。正直なところ、著者が何を説明したいのかよく分からなかった。議論がどこに向かっているのか不明で、思いつきの寄せ集めという印象を受ける。個々の議論は、時々面白いけど。ただ、経営理論の歴史の解説だけは楽しかったな。権限集中と権限分散の繰り返し、科学的管理と情緒重視の繰り返し、それぞれの時代背景。まあ、アングロサクソンのビジネスマンと話をするには、こんな話にも付き合わないといけないというようなことで。
ラベル:
Very Short Introduction,
ビジネス
2011年2月10日木曜日
George Anderson "Federalism: An Introduction"
An overview of federalisms around the world. It describes practices and principles of 28 federal countries. However it is arranged by subjects such as original formation of federal system, election systems, taxing systems, etc. The writing is plain and readable though it can be used as a easy reference book.
人口の多い先進国ではほとんど採用されているという連邦制。具体的には28ヶ国だけど、トピック毎にカナダはどうだとかスイスはどうだとか述べていく。かなり面白いのは、単に世界の制度比較が面白いのもあるけど、「日本に導入する時にどうなるのか」と考えるからだ。一番問題になるのは税制だろうけど、他にも警察だとか、連邦直轄領とか、連邦議会とか。一々考えていると、なかなか楽しい。読みやすいけど、レファレンスブックとしても使えそうだ。日本語訳はとても優秀らしいので、どっちで読んでもよさそう。
人口の多い先進国ではほとんど採用されているという連邦制。具体的には28ヶ国だけど、トピック毎にカナダはどうだとかスイスはどうだとか述べていく。かなり面白いのは、単に世界の制度比較が面白いのもあるけど、「日本に導入する時にどうなるのか」と考えるからだ。一番問題になるのは税制だろうけど、他にも警察だとか、連邦直轄領とか、連邦議会とか。一々考えていると、なかなか楽しい。読みやすいけど、レファレンスブックとしても使えそうだ。日本語訳はとても優秀らしいので、どっちで読んでもよさそう。
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