この本は、今まで読んだこの手の本で最善だった。
簡単に言うと、非ネイティブスピーカーのために、国際的な場での英語の使い方・身につけ方を解説している。非常に実際的で、英語力のレベルが様々な人たちが集まる会議の進め方もあるし、英語力の優位を悪用するネイティブスピーカーへの対処法まで解説されている。もちろん、普通の英文メールの書き方とか読解力の鍛え方なども解説。
「アメリカ人になりたい」くらいまで思っている人には物足りないかもしれないが、「外人との会議で話したい」というような方向なら、この本は必読と言える。著者は外人相手の英語教師だが、会うまでもなく超優秀であることがこの本で分かる。非ネイティブスピーカーの心理とか立場を本当によく分かってくれている。
あと、Further Readingで、参考図書やWebサイトを紹介してくれているのも有難い。
レベルはというと、最低でもこの本が読める程度の英語力ということになるが、易しく書いてくれているから、大学生くらいなら大丈夫なんじゃないかと思う。論旨は明快だから、この本で読解力をつけようとするのもアリだ。
この本が名著である理由は、第一に単純にその目的を果たしているからだけど、(裏表紙に"A book that does exactly what it says on the cover!"とある)、第二に一般的にhow-to本の模範例でもある。how-to本は、このように書くべきなのだ。
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