目次:1.完全な文字 2.実用的な文字 3.言葉を提示すること 4.種類と配置 5.絵文字 6.感情か情報か? 7.活版印刷を可読化すること 8.ポジティブ活版印刷術
目次も分かりにくいが、最初は活字・字体について話しているが、少しずつ段組みやページレイアウト、さらに抽象的な一般的なデザイン論に発展していく。終盤になって心理学やバリアフリーみたいな話になると再び字体の話に戻ってくる。ほぼすべてラテンアルファベットの話で、日本文字の話はない。あと、かなりの部分は物理活版ではなく、画面上のフォントの話だったりする。
個人的な話として、わたしの字、特に英字は人に褒められることが多く、実は一時期カリグラフィーに凝っていたせいだが、その延長でフォントにも色々興味があり、その辺りの話は興味深かった。ただ中盤の一般的なデザイン論はわたしには退屈としか言いようがない。この本の致命的な問題点は、このテーマなのに図版が少なすぎる。まあ、ググればすぐに出てくる有名フォントばかりだが、手元にWeb環境がないと読むのはしんどい。ただ、このテーマで段組みなども実際に再現しているので、この本自体は電子版より紙で読んだほうがいいという…。
Only if more illustrations were presented....
Oxford Univ Pr (2019/2/1)
言語: 英語
ISBN-13: 978-0199211296
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